義務教育をほぼ不登校で過ごした話・完「自分の居場所を見つける」

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義務教育をほぼ不登校で過ごした話・完

今回は、義務教育の最後の学年。中学3年生のころの話をしたいと思います。

相変わらず学校に通えずにいた私でしたが、ようやく自分の居場所を見つけることができたのが中学3年生の時です。

それは学校ではなくフリースクール。

フリースクールに通うことで、将来について考え始めます。

同じように学校に通っていない子がいて、私は一人じゃないんだと感じることができました。

世の中にはいろんな人がいる。

自分だけが変わっているわけではないと気づけて、少し安心したのを覚えています。

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目次

親が見つけてくれたフリースクール

中学3年生になっても学校に行けない私に、親がフリースクールを見つけてきてくれました。

フリースクールと一言で言っても、いろんなところがありますよね。

完全フリーで、時間割などもなく、各々好きなように過ごすところもあれば、

学校のようにしっかりと時間割があるところもあります。

自分に合ったところが見つけられるのが、フリースクールの良いところですね。

私が通ったところは、

  • いつでも好きな時に行っていい
  • でも、時間割が決まっている
  • 行事もたくさん行われる

どこか学校のような、でも規則が厳しいわけではない、そんなところでした。

同じように学校に通えていない子が小学生から中学生までいました。

そして、大学生のボランティアの人が日替わりでいます。

年が近い、でも大人の考えを持っている人とかかわるのはとても新鮮でした。

中学生で、多くの大学生とかかわる機会ってなかなか無いと思います。

勉強を教えてもらったり、行事で一緒に出掛けたり。

流行っているゲームの話で盛り上がったり。

同世代だけでない人と関われたことは、貴重な経験だったと思います。

フリースクールでの成長

まず、私が通っていたところは家から電車に乗っていかなければなりませんでした。

ひとりで電車に乗ることはほとんど経験がなく、初めはものすごく不安だったのを覚えています。

でも、通っているほとんどの子が電車で来ていました。

今後高校に通うとしても、私の家からは電車で通うところにしか高校はなかったし、大人になってまで母と行動するわけにはいきません。

なので、練習だと思って通っていましたね。

基本的に母がいないと行動できなかった私でしたが、フリースクールに通うようになって自信が付き、いろんなことが一人でできるようになりました。

大きく成長したんだなと思います。

通信制高校の存在を知る

中学三年生になると、進路のこと、将来のことを考え始めます。

当時の私は、中学校にも通えていないのに高校生になるなんて無理だと思っていました。

勉強も必要最低限のことしかできませんでしたし、毎日通うことにも不安があったからです。

ですが、フリースクールに通い始めてから、通信制の高校があることを知りました。

  • 普通の高校とは違い、自分のペースで通うことができる
  • 学力が低くても入学できる
  • 将来大学生にもなることができる

通信制の高校は働きながら通うというイメージが強いかもしれませんが、最近は不登校の子をメインにした通学型通信制高校が多くなっているように感じます。

私にはとても合っていると思ったので、通信制高校を受験することに決めました。

そして無事合格し、高校生になることが決まりました。

フリースクールに通っていなかったら、通信制高校を知ることができなかったかもしれません。通っていてよかったと本当に思います。

居場所を見つけられたことは大きかった

学校とは違う、家でもない、自分に合った居場所を見つけることができたのは自分の中で大きかったと思います。

学校に行けば校外学習だったり修学旅行だったり、外に出て活動することも多いじゃないですか。

でも、家にいたらそれ同等の経験をするのは不可能です。

家族以外の人と出かける機会なんて、家にいたらなかなかないですよね。

でも、フリースクールに通うことで、同年代の友達はできるし、大学生のボランティアの人もいるし、先生と呼べる人もいる。

たまに行事があって外で活動することもあります。

不登校の子が集まっている場所、イコール不登校に理解のある場所。

そんな居心地の良い居場所でした。

もちろん、そこにいる子たちは不登校になった理由は様々で、同じ理由ではありません。

自分と同じ悩みではないけれど、誰にもわかってもらえない悩みを持っていることでは同じ。

だから、どんな相手のことでも尊重しよう。

そう思える、そんな場所でした。

進路の心配もしていましたが、それも解決できて、今改めて自分に合った居場所ってすごいなと思います。

その居場所を最初に見つけてくれた親にも、感謝しています。

【まとめ】自分がリラックスできる場所を見つけて

ついに、義務教育すべての話が終わりましたね。

結局最後まで学校復帰は出来ずに終わりましたが、それでも高校に合格することができました。

ここまで振り返ってみて、もちろんいろんな人の支えや助けがあってこそですが、人生って何とかなるもんだなあと思います。

私はこの後、高校に行って、大学を卒業することができたので。

そして、改めてここまで問題児の私を見捨てずに育て上げてくれた親には、感謝しかないです。ありがとう。

不登校でも、義務教育ですから卒業は出来ます。

でも、やり直すことってできないですよね。

勉強や人間関係は大人になってからでもやり直しというか、いくらでも学び直せます。

でも、これらはどうでしょうか?

  • いっぱい失敗すること
  • いっぱい喧嘩すること
  • いっぱい遊ぶこと

経験というのは、学び直すことは難しいと思います。

子供のころに経験するかしないかで、大人になってから大きな差に表れるのではないでしょうか?

私はそれを、とても実感しています。

必ずしも学校が良いとは言いません。

でも、家やフリースクールでは学べないことがいっぱい詰まっている場所。

それが学校だと思います。

少しでも行けそうかな?と思う日があるのであれば、ぜひ行くことをおすすめしたいです。

それも難しければ、フリースクールのような、自分がリラックスして過ごせる場所を見つけるだけでも安心できます。

週に3日は学校、2日はほかの場所とか、普通と違くても大丈夫。

自分に合った方法を見つけてほしいと思います。

ここまで①から読んでくださった方、最後までお読みいただき本当にありがとうございます。

何か、私の経験が役に立てると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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