義務教育をほぼ不登校で過ごした話⑦「中学生デビュー失敗」

当ページのリンクには広告が含まれています。
義務教育をほぼ不登校で過ごした話⑦

どうも、ちまたきです。

小学1年生から不登校になりつつも、5,6年生で少しずつ学校に通えるようになって自信がついてきていました。

そんな自信が付いた気持ちで、中学校に入学することになります。

正直、この時は

今の私なら行けるかも!

みんなが新しいスタートだから、同じ立ち位置だ!

というように思っていました。

ですが、人生そう簡単にはいかないものですよね。

早々に、また不登校に戻ることになります。

今回は、中学1年生の時のお話です。

スポンサーリンク
目次

新しい環境で新たなスタートを切るものの、早々につまづく

中学一年生になると、学校が変わるわけで、私のことを知らない人も入学してくるわけです。

小学6年生の時は、かなり学校に通えるようになっていたので、自信もあり、また一から頑張ろうと中学校も通うことを決意します。

それも、みんなと同じように朝から1日中。

新しい環境で慣れないことばかりだけど、みんな同じスタートだと思うと、なぜか安心できたんです。

当時の私はみんなと同じ、ということが重要で、とにかく周りに合わせて過ごすことが目標でした。

ありのままの自分でいられれば良かったんですけどね。

最初は友達もできて、いいスタートを切っていました。

部活見学に行って、体験入部してみたり…

授業も、小学校とは違い、教科によって先生が違うことに戸惑いながらも、頑張ってついて行ってました。

しかし、入学式から一ヶ月もしないうちに、また不登校に戻ることとなる事件が起きます。

事件と言っても、ただの「忘れ物」なんですが。

時間割の曜日を間違えて、忘れ物をしてしまったんです。

当時の私は、

「忘れ物なんてしたら一生の終わり」

という、ものすごいひねくれた考え方をしていたので、

教室で大泣きしました。

その日は早退します。

そして、

  • その日からまた同じ失敗をしたらどうしようという不安
  • 忘れ物をしないようにという恐怖
  • 早退したことによる授業の遅れの心配

いろんなことが合わさって、恐怖でまた学校に通えなくなってしまいました。

失敗経験の少なさを思い知る

中学生が忘れ物ごときで大泣きするなんて…と思いますよね?

普通の中学生なら、すぐに対処法が思い浮かぶはずです。

  • 忘れ物をしたら、隣のクラスの人に借りればいい
  • 先生に事情を話して、隣の席の人に見せてもらう
  • 授業を休んだら、誰かにノートを借りればいい

そんな単純なことに気づけずにパニックになるのは、経験があまりにも足りなかったから起きたことです。

普通であれば、忘れ物は小学校の6年間で経験するはずです。

でも、私はほとんど行ってないし、クソが付くほどの真面目なので基本的に日常生活でも忘れ物をしません。

だから、対処法が全く思い浮かばなかったのです。

誰かに教えてもらうということさえもできませんでした。

私は当時は考える余裕などありませんでしたが、子供のうちにどれだけ失敗するかが重要だと思います。

失敗して次にどうするか悩んで考えることで、成長していく。

不登校が悪いとは言わないけれど、いくらでも失敗出来て学べる機会を逃してしまったことを私は今でも後悔しています。

経験は、どんなに小さいことでも、本当に大切です。

それからの日々で人生の考え方が変わった瞬間

中学生になってからは、母が仕事を始めたため平日はいつも一人でした。

正確には、犬もいたのですが…

  • 少し勉強したり
  • はまっていた手芸をやったり
  • 母の代わりに家事をやったり
  • 犬の散歩をしたり

そんなことをして過ごしていました。

ですが中学一年生の3月、今までの考え方が、一瞬で変わった瞬間が訪れました。

それは、忘れもしない東日本大震災が起きたのです。

とにかく、一生忘れられない経験だなと思います。

家に一人でいて、両親は仕事。

幸い、関東に住んでいたので被害はそんなになかったですが、人生で最大の揺れ。

そして、おばあちゃんが仙台で一人暮らしをしていたのでとても心配でした。

当時携帯は持っておらず、家の電話ではもちろん繋がらない。

親にも、おばあちゃんにもつながらない。

おさまらない余震の中、テレビで流れてくる映像を無言で見続けていました。

この時ほど、学校に行っていればと強く思ったことはありません。

そして、大げさかもしれませんが死ぬかもしれないと思ったのも事実です。

そのくらい、一人が怖かったです。

ですが、この出来事を一人で乗り越えたことで、また学校に行ってみようと思えるようになりました。

これほどの恐怖を体験したら、学校が怖いと思わなくなったのかもしれません。

【まとめ】何度も失敗して、経験値を積み重ねよう

失敗することの経験がほとんどなくてパニックになり終わった学校生活。

家の中にいれば親が守ってくれる安全地帯です。

そこからどれだけ出て、経験していくかが大人になるためには必要なのだと学びました。

母が仕事を始めたので、日中に初めて一人で過ごすようになった年です。

そのおかげで、家事や犬の散歩など、一人でできることも増えました。

生活力の経験値は、ほかの中学生よりもすぐれていたと思います。

家でできることは大人でも経験できるけど、失敗は子供じゃないとなかなか許してもらえないですよね。

どうしても、大人になると結果重視ですから。

何度も失敗できる環境の学校は、勉強だけじゃない大きな学びの場なんだなと感じます。

当時の気持ちを忘れずに、大人になった今からでもいろんなことに挑戦していきたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次