どうも、おばあちゃん2人と暮らしているちまたきです。
「歳をとると、赤ちゃん返りする。子供に戻る。」
と言うのを前から聞いていました。
しかし、実際には実感がなくて、なぜ歳をとるのに赤ちゃんになるの?と思っていました。
でも、一緒に暮らしてみて分かりましたが、本当に赤ちゃんに近づいていると感じています。
私にとって、命の流れについて考えさせられた話です。
1人で出来ることが減っていく
手の筋力も、足も衰えていく…。
そうやって、1人だけで歩くのが困難になります。
最終的には、寝たきりになってしまいますよね。
体の衰えに関しては、あなたも想像しやすいのではないでしょうか?
子供が初めて文字が書けたように。
おばあちゃんは手がおぼつかなくなって、綺麗に文字が書けなくなる。
赤ちゃんが初めてつかまり立ちが出来たように。
おばあちゃんは少しずつつかまらないと歩けなくなる。
子供が初めて1人でお風呂に入れるように。
おばあちゃんは1人だけでは頭も身体も洗えなくなる。
子供や赤ちゃんの頃、誰かの手を借りて育ったように。
おばあちゃんは誰かの手を借りないと生きて行けなくなる。
そうやって、徐々に一人でできることが少なくなっていって、まるで母親に育てられるように赤ちゃん返りしていきます。
考え方が偏っていく
私のおばあちゃんは、1人が認知症。
もう1人は認知症じゃありません。
認知症と一括りに言っても、様々な種類があります。
私のおばあちゃんは、まだ軽い方なので、物忘れが激しいかったり、思い立ったように行動してしまうくらいです。(1人で生活出来ないレベル)
認知症じゃないおばあちゃんも、それなりに年相応の物忘れはあります。
そして、どちらも共通して言えることは、考えの偏りです。
これ!といったらこれ!
周りがどんなに言おうと、言うことを聞きません。
まるで子供のわがままのように。
否定すると、拗ねたり怒りだしたりします。
自分の思うようにいかなくて、泣き出してしまう子供のように。(泣くことはないけど)
昔はまったくそんな人じゃなかったからこそ、ああ、子供に返って行ってるんだなあ…と思います。
お年寄りがひとくくりに頑固だと言われるのは、きっと赤ちゃん返りも原因の一つでしょう。
とにかく正直
話をしていると分かるのですが、あまり気を使いません。
とにかく自分の気持ちに正直に。
悪く言えば自己中心的。
良く言えば、私的には喜怒哀楽がはっきりしているように感じます。
お年寄りは、はっきりと言いたいことを言うって聞きませんか?
子供も周りなんかを気にせずに、言いたいことをバンバン言いますよね。
それに似たものを感じます。
最近は、
- デイサービスのトイレが自動で蓋が開かないから壊れてるんじゃないか(そんなに自動で蓋が開くトイレはあまりないよ)
- このご飯あんまりだわ、これは嫌いだから食べたくない。
- どうして仕事に行かないの?もっと働いたらいいのに(あなたの見守りをしているからです)
悪気はないと感じていても、傷つくこともしばしば。
認知症だから仕方がない、赤ちゃん返りだから仕方がない…と言い聞かせています。
まだ空気を読めない子供のお母さんは、こんなに苦労しているんですね。
【まとめ】命の流れについて考える
おばあちゃんたちと生活をしてみて、まるで子育てを疑似体験しているかのようです。
生き物は赤ちゃんで生まれ、赤ちゃんに返って命を全うしていく。
生命はよくできてるなあ…と感じます。
最近は命の流れについて考えるきっかけにもなりました。
私はまだ子育てを経験したことは無いけれど、いつか役に立つといいなあと思ったり。
育てるということは、子供だけに限った話じゃないから。
野菜とか、植物とか、動物とか、物を育てることに共通する何かを得られると思っています。
何世代も一緒に暮らすことは、もちろん嫌なこともあるけれど、良いこともたくさんある。
悲しいことも辛いこともたくさんあるけど、同じくらい楽しいこともある。
初めての気づきが毎日あって、勉強です。
育ててくれたからこそ、今度は手助けをしてあげようと思って頑張っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント